フリーランスになってから「あれやっておけばよかった」と気づいても、正直もう遅いんですよね。
特にお金周りは、会社員の信用があるうちにしかできないことが多いです。
僕は工場勤務17年を経て37歳でフリーランスになったんですが、事前に準備しておいたおかげで「詰んだ……」という場面はなんとか避けられました。
でも裏を返せば、準備していなかったら今ごろどうなっていたかわかりません。
フリーランスになりたいけど、何を準備すればいいかわからない……
僕の体験から、会社員のうちにやっておいてよかったことを5つにまとめました。特にお金周りは本当に後悔しやすいので、ぜひ読んでみてください
- フリーランスになりたいけど何から準備すればいいかわからない人
- 会社員のうちにやっておくべきことを知りたい人
- お金やローンの不安があって踏み出せない人
- 工場勤務や会社員からフリーランスを目指している人
クレジットカードは会社員のうちに作っておけ
フリーランスになると、クレジットカードを新しく作るのが一気に難しくなります。
これは僕が独立前にいろいろ調べて一番驚いたことでした。
会社員の「安定した給与収入がある」という信用は、自分が思っている以上に大きいんですよね。
正直、フリーランスになってからは「新しくカードを作ろう」という気持ちすらなくなりました。
収入が安定しないので、審査に通るか不安だし、そもそも申し込む余裕がないという感じです。
フリーランスになると作りにくくなる
クレジットカードの審査では「勤続年数」と「安定した収入」が重視されます。
フリーランスになりたての頃は、この2つが圧倒的に弱いんですよね。
特に開業1年目は確定申告の実績もないので、カード会社からすると「この人に貸して大丈夫?」と判断できない状態になります。
会社員のうちに何枚くらい作っておけばいいの?
僕はプライベート用1枚と事業用1枚の合計2枚を持っています。最低でも事業用に1枚は作っておくと安心ですよ
事業用に最低1枚は必要
フリーランスになると、ドメイン代・サーバー代・ツールのサブスク代など、事業に必要な支払いが発生します。
これをプライベートのカードで支払うと、確定申告のときに仕分けが面倒になるんですよね。
事業用のカードを1枚持っておけば、そのカードの明細=事業経費になるので管理がめちゃくちゃ楽になります。
僕が使っているカード
ちなみに、僕が使っているのはこの2枚です。
- プライベート用: 住信SBIネット銀行ナンバーレスゴールドカード
- 事業用: マネーフォワードビジネスカード
マネーフォワードビジネスカードは、マネーフォワード確定申告と連携できるので、経費の管理がかなりスムーズになっています。
楽天をよく使う方は楽天カードもいいと思いますし、自分が普段使うサービスとの相性で選ぶのが一番ですね。
貯金は「2年分」を目安に
フリーランスになると、当たり前ですが毎月の給料がなくなります。
頭ではわかっていたんですが、実際に収入ゼロの月を経験すると、想像の何倍もメンタルにきました。
僕は自分で言うのもなんですが、お金がなくても割と平気なタイプだと思っていたんですよね。
でもそんな僕でも、貯金が減っていくのを見るのは正直キツかったです。
収入ゼロのメンタルダメージは想像以上
会社員時代は「今月ちょっと使いすぎたな」くらいの感覚で済んでいたものが、フリーランスになると「来月も収入があるかわからない」に変わります。
この不安は、経験してみないとわからない重さがあると思っています。
貯金があれば不安はなくなるの?
正直、完全にはなくならないです。でも「まだ大丈夫」と思える余裕があるかないかで、判断力がまるで違ってきますよ
貯金に余裕がないと、焦って安い単価の案件を受けてしまったり、本来断るべき仕事を引き受けてしまったりするんですよね。
社会保険・税金で思ったより減る
僕は2年分+αの貯金を用意していたんですが、それでも減るペースが想像以上に早かったです。
理由は社会保険と税金。
会社員時代は会社が折半してくれていたので気づきにくいんですが、実際には月に7〜8万円くらいは社会保険だけで持っていかれていました。
フリーランスになると、これを全額自分で支払うことになります。
注意: 国民健康保険の金額は前年の所得で決まります。会社員時代の年収が高いと、独立1年目の保険料もそれに応じて高くなるので要注意です。
生活費を出して逆算しよう
「2年分」と言っても、人によって生活費は違いますよね。
僕の場合は、まず毎月の固定費(家賃・光熱費・通信費・保険料・食費など)を書き出して、それを24ヶ月分で計算しました。
会社員時代に少し生活を切り詰めて貯金を加速させたんですが、「フリーランスという自由のためなら我慢できる」と思えたのが大きかったですね。
ちなみに、スキルについては後からどうにでもなると思っています。
でもお金だけは、なくなってからでは取り返しがつきません。
ローンや大きな買い物は会社員の信用があるうちに
クレジットカードと同じく、ローンも「会社員の信用」がモノを言う世界です。
特に住宅ローンは、フリーランスになってからだとかなりハードルが上がると言われています。
僕自身は住宅ローンを組む予定はなかったのですが、もし将来的に家を買いたいと考えている方は、会社員のうちに動いておいたほうがいいと思います。
住宅ローンはフリーランスだと厳しい
住宅ローンの審査では、勤続年数や安定した収入が重視されます。
フリーランスの場合、最低でも確定申告2〜3年分の実績がないと審査に通りにくいという話をよく聞くんですよね。
フリーランスだとローンは絶対に組めないの?
絶対に無理というわけではないです。フリーランス向けの業者ローンや公的機関からの借り入れもあるので、そこまで悲観しなくても大丈夫ですよ
ただ、金利も上がっている今のタイミングを考えると、会社員の信用を使えるうちに使っておくに越したことはないと感じています。
車は頑張ってキャッシュで(事業用なら経費になる)
僕は車をキャッシュで購入しました。
ローンを組まなかったのは、毎月の固定費を増やしたくなかったからです。
ちなみに、事業で車を使う場合は経費として計上できるので、その点はフリーランスのメリットでもありますね。
歯の矯正やヒゲ脱毛など時間+お金がかかるものも
これは後のセクションでも触れますが、「時間がかかる×お金もかかる」ものは会社員のうちに始めておくのがベストだと思っています。
歯の矯正やヒゲ脱毛は、通い始めてから完了まで1年以上かかることもあるんですよね。
フリーランスになってから始めると、「この出費キツいな……」と感じるタイミングが絶対に来ます。
ポイント: 安定収入がある会社員のうちなら、分割払いも気持ち的に楽です。フリーランスになってからは「この月、案件がなかったらどうしよう」と不安が重なるので、先に済ませておくのがおすすめです。
お金の仕組みを勉強しておけ(FP3級のすすめ)
フリーランスが廃業する理由って、スキル不足よりもお金の問題が圧倒的に多いと感じています。
僕は独立前に「お金の勉強だけは絶対にしておこう」と決めて、FP3級の資格を取りました。
正直、これが独立後の安心感に一番つながっていると思っています。
会社員時代って、社会保険や税金のことは会社が全部やってくれるので、自分が何にいくら払っているか意識しないまま過ごしてしまうんですよね。
フリーランスが続けられないのは100%お金のせい
これは僕の持論ですが、フリーランスが続けられないのは100%お金のせいだと思っています。
スキルが足りなくても勉強すれば追いつけます。
営業が苦手でも、やり方は学べます。
でもお金がなくなったら、その勉強をする時間すら確保できなくなるんですよね。
お金の勉強って具体的に何をすればいいの?
まずはFP3級の勉強をしてみるのがおすすめです。税金・保険・年金の全体像がつかめるので、フリーランスに必要な知識がまとめて手に入りますよ
会社員だと気づかない社会保険・税金の仕組み
会社員時代、僕は給与明細の「控除」の欄をほとんど見ていませんでした。
でも実際に確認してみると、社会保険だけでも月に7〜8万円くらいは引かれていたんですよね。
しかもこれ、会社が半分負担してくれている金額です。
フリーランスになると国民健康保険+国民年金を全額自分で払うことになるので、「こんなに持っていかれるのか」と驚くと思います。
FP3級を取るだけで税金の全体像が見える
FP3級は国家資格ですが、難易度はそこまで高くありません。
僕は参考書1冊と過去問サイトで2ヶ月くらい勉強して合格しました。
所得税・住民税・社会保険・年金・相続まで、お金にまつわる知識を体系的に学べるので、フリーランスになる前に取っておいて本当によかったと感じています。
- 所得税・住民税の計算の仕組み
- 社会保険(健康保険・年金)の種類と負担額
- 青色申告と白色申告の違い
- 医療費控除や小規模企業共済の節税効果
- 生命保険の必要性の判断基準
自分が何にいくら使っているかを知る
FP3級の勉強と並行して、僕は自分の支出を全部書き出しました。
家賃、光熱費、通信費、食費、保険料、サブスク……全部です。
これをやっておくと、「月にいくらあれば生きていけるのか」が明確になるんですよね。
フリーランスになってから「生活費いくらかかるかわからない」という状態は、想像以上に不安を大きくします。
おすすめ: マネーフォワードなどの家計簿アプリで、まずは1ヶ月分の支出を可視化してみてください。自分の「最低限の生活コスト」がわかるだけで、必要な貯金額の計算がグッと楽になりますよ。
稼働環境を整えておく(PC・机・椅子)
フリーランスになると、基本的に自宅が仕事場になります。
僕の場合は毎日8〜10時間くらいデスクに向かっているので、作業環境は「体への投資」だと思って整えました。
特に椅子と机は、安いもので妥協すると後から確実に体に来ます。
会社員時代の安定した収入があるうちに、しっかりしたものを揃えておくのがベストだと感じています。
長時間デスクワークの環境は体への投資
工場勤務時代は体を動かす仕事だったので、「デスクワークのほうが楽だろう」と思っていました。
でも実際にやってみると、長時間座りっぱなしは想像以上に体にダメージが来るんですよね。
腰痛、肩こり、目の疲れ……これらが積み重なると、集中力も落ちて仕事の質に直結します。
環境を整えるって、具体的にいくらくらいかかるの?
ピンキリですが、椅子・机・モニターを揃えると結構な金額になります。だからこそ会社員の安定収入があるうちに投資しておくのがおすすめですよ
特に椅子は妥協するな(僕はCofo使用)
いろいろ調べた結果、僕はCofo(コフォ)というメーカーの椅子を使っています。
椅子は体への負担がダイレクトに出るので、ここだけは妥協しないほうがいいと思っています。
安い椅子で腰を壊して整体に通うことを考えたら、最初から良い椅子を買ったほうがトータルでは安上がりですしね。
書籍も周りのおすすめを片っ端から買った
自己投資という意味では、書籍も会社員のうちにかなり買いました。
周りのフリーランスやSNSでおすすめされている本を片っ端から購入して読んでいたんですよね。
技術書だけでなく、お金・営業・マーケティングの本も含めてです。
- 椅子: 長時間座っても疲れにくいワークチェア(妥協NG)
- 机: 作業スペースが十分な広さのデスク
- PC: Web制作ならメモリ16GB以上がおすすめ
- モニター: デュアルモニターがあると作業効率が段違い
- 書籍: 技術書+ビジネス書を幅広く
フリーランスになってから「あれも買わなきゃ、これも必要」となると、出費が一気に重なって精神的にキツくなります。
会社員の安定収入があるうちに、少しずつ揃えておくのが賢い戦略だと感じました。
やっておけばよかったと後悔していること
ここまで「やっておいてよかったこと」を書いてきましたが、逆に「やっておけばよかった」と後悔していることもあります。
とはいえ正直に言うと、大きな後悔はほとんどないんですよね。
お金の勉強、貯金、クレジットカード、稼働環境——やるべきことはおおむね準備できていたかなと思っています。
正直、大きな後悔はない
これは決して自慢ではなくて、独立前にかなり慎重にリサーチしたからだと思っています。
「フリーランス 準備」で検索して出てくる記事を片っ端から読んで、先輩フリーランスのブログやSNSもチェックしました。
17年間会社員をやっていた分、「失敗したくない」という気持ちが人一倍強かったんですよね。
じゃあ本当に後悔ゼロなの?
うーん、強いて言えば1つだけあります。時間とお金がかかる「あれ」をもっと早く始めておけばよかったなと
強いて言えば歯の矯正やヒゲ脱毛など(時間×お金)
さっきも少し触れましたが、歯の矯正やヒゲ脱毛のように「時間もお金もかかるもの」は、もっと早く始めておけばよかったと思っています。
こういった施術は、通い始めてから効果が出るまでに1〜2年かかることもあります。
フリーランスになってからだと、時間の融通は利きやすい反面、出費が地味に痛いんですよね。
時間のかかるものは早めに始めるのが吉
歯の矯正や脱毛に限らず、「完了まで時間がかかるもの」は早めに動いておくのが正解だと思います。
会社員時代の安定した収入の中で分割払いを進められるのは、精神的にもかなり楽ですしね。
「いつかやろう」と思っているものがあるなら、会社員のうちに始めてしまうことを強くおすすめします。
僕の教訓: スキルや知識は後からいくらでも追いつけますが、「時間」だけは巻き戻せません。フリーランスになってから「あのとき始めておけば今ごろ終わってたのに」と思うことが一番もったいないと感じています。
まとめ
フリーランスになる前の準備は、地味だけど確実に独立後の安心感につながります。
最後に、この記事のポイントを振り返っておきますね。
- クレジットカードは会社員の信用があるうちに事業用を含め最低2枚作っておく
- 貯金は生活費2年分を目安に。社会保険・税金で減るペースは想像以上
- ローンや大きな買い物は会社員の信用を活かせるうちに。時間がかかるものも早めに
- お金の勉強はFP3級がおすすめ。フリーランスが続けられないのはお金の問題がほとんど
- 稼働環境(椅子・机・PC)は体への投資。特に椅子は妥協しない
- 後悔は少ないが、時間×お金がかかるもの(矯正・脱毛等)はもっと早く始めればよかった
僕自身、準備をしていたから「なんとかなっている」と感じる場面が何度もありました。
これからフリーランスを目指す方は、スキル磨きと同じくらいお金周りの準備にも時間を使ってみてください。
独立までの全体像を知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
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