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ADHDの過集中をWeb制作に活かす方法【フリーランスの体験談】

「ADHDって集中力がないんじゃないの?」

「実はその逆もあるんですよね。僕の場合、過集中がWeb制作でかなり活きました」

ADHDと聞くと「集中できない」「落ち着きがない」というイメージを持つ方が多いかもしれません。でも実は、ADHDには「過集中」という真逆の特性もあって、好きなことや興味のあることには驚くほど没頭できたりします。

僕自身、大人になってからADHDの診断を受けました。工場勤務17年を経てWeb制作フリーランスになった今、振り返ってみると「過集中のおかげで助けられたな」と感じる場面がたくさんあります。

この記事では、ADHDの特性や薬の体験談、そして過集中がWeb制作でどう活きたかを、僕の実体験をもとにお伝えしていきます。

この記事はこんな人におすすめ
  • ADHDの診断を受けていて、自分の特性を活かせる仕事を探している人
  • 過集中の扱い方に悩んでいる人
  • ADHDでもWeb制作やプログラミングができるのか気になっている人
  • ADHD当事者のリアルな体験談を知りたい人
目次

そもそもADHDってどんな特性?

ADHDは「注意欠如・多動症」と呼ばれる発達障害のひとつです。大きく分けると、注意力が続かない「不注意」、じっとしているのが苦手な「多動性」、思いつきで行動してしまう「衝動性」の3つの特性があります。

ただ、これだけ聞くと「集中できない人」「落ち着きがない人」と思われがちなんですが、実際はそう単純ではなくて。ADHDの脳は「興味の有無」で集中力の振れ幅がものすごく大きいんですよね。興味がないことにはびっくりするほど集中できないのに、ハマったものには何時間でも没頭してしまう。この「没頭してしまう」方が、いわゆる過集中(ハイパーフォーカス)と呼ばれるものです。

僕は大人になってから「なんか周りの人と感覚が違うな」とずっと感じていて、検査を受けてADHDの診断をもらいました。正直、診断を受けたときは「ああ、そういうことだったのか」とホッとした部分もありました。今までうまくいかなかったことに理由があったんだなって。

ADHD治療薬を飲んでみた体験談

ADHDの診断を受けてから、治療薬も試してみました。あくまで僕個人の体験なので、薬の効果は人それぞれ違いますし、気になる方は必ずお医者さんに相談してくださいね。ここでは「こんな感じだったよ」というリアルな感想をお伝えします。

インチュニブ:頭の中が静かになった

最初に処方されたのがインチュニブという薬でした。これがすごく効いたんですよね。

飲み始めて感じたのは、頭がゆるく締め付けられるような感覚がずっとあって、頭の中が静かになる感じ。ADHDの方なら分かるかもしれませんが、普段って頭の中でずっと音楽が流れていたり、あれこれ考えが止まらなかったりしませんか?それが、気づいたら「あれ、今日は静かだったな」「頭の中の曲が流れなかった」と思える日が増えたんです。意識して変わるというより、後から振り返って「今日は穏やかだったな」と気づく感じでした。

1年くらい続けましたが、だんだんデメリットの方が気になるようになりました。

  • 感情の起伏がかなり抑えられる(嬉しいとか楽しいも薄くなる)
  • 眠気がひどい(日中もずっと眠くて、工場勤務との両立がキツかった)
  • 常に低血糖のような状態で、立ちくらみがひどかった
  • 動悸がある
  • 薬代が高い(自立支援医療制度で1割負担にしてもらっても、それでも結構な出費でした)

集中できるようにはなったと思いますが、メリットよりデメリットの方が目立ってきて、結局使わなくなりました。感情が平坦になるのは、仕事には良くても生活としてはしんどかったですね。

もう一種類:ゆっくり効くタイプも試した

インチュニブの後に、もう一種類ゆっくり効くタイプの薬も試しました。ただ、こちらは正直あまり効果を感じられなくて、すぐに使わなくなりました。

薬って本当に合う合わないがあるんだなと実感しましたね。僕の場合は最終的に薬なしでやっていく道を選びましたが、薬で楽になる方もたくさんいると思います。「薬を飲む=弱い」ではないですし、逆に「薬を飲まない=我慢している」でもない。自分に合う方法を探っていく過程が大切なのかなと、今では思っています。

ADHDのメリットとデメリット

ADHDと聞くとネガティブなイメージを持たれがちですが、実際に当事者として生きていると「これは強みだな」と感じる部分もあります。もちろんデメリットもあるので、両方正直にお伝えしますね。

デメリット:日常生活では苦労が多い

  • タスク管理が苦手:やるべきことを忘れる、優先順位がつけられない
  • 時間感覚がズレやすい:「あと5分」が気づいたら1時間経っている
  • 興味がないことへの集中力が壊滅的:やらなきゃいけないのに体が動かない
  • 忘れ物・なくしものが多い:日常的にあれこれ探し回る

こういう部分は正直しんどいです。「なんで普通のことができないんだろう」と落ち込むことも何度もありました。でも、診断を受けてからは「これは自分の怠けじゃなくて特性なんだ」と思えるようになって、少し楽になりましたね。

メリット:ハマったときの爆発力がすごい

  • 過集中:興味があることには何時間でも没頭できる
  • 新しいことへの好奇心:次から次へと興味が湧いて、学習意欲が高い
  • 行動力:「やってみよう」と思ったらすぐ動ける
  • 発想力:人と違う視点でアイデアが出ることがある

特に過集中は、環境次第では大きな武器になります。僕の場合、それがWeb制作という仕事と出会って一気に活きるようになりました。

過集中がWeb制作で活きた場面【体験談】

ここからが本題です。ADHDの過集中が、Web制作の仕事でどんなふうに活きたのか。僕の実体験をお話ししますね。

コーディングの細かい修正に夢中で、気づいたら夜だった

Web制作のコーディングって、1pxのズレを直したり、アニメーションの動きを微調整したり、細かい作業の連続なんです。普通だったら「もういいか」となりそうな部分も、過集中が入ると「ここをもうちょっとこうしたい」が止まらなくなる。

実際、朝から作業を始めて、ふと顔を上げたら外が真っ暗だった…なんてことが何度もありました。普通なら苦痛に感じるような地道な作業も、過集中のおかげで「楽しい」と感じながらやれていたんですよね。時間を忘れるくらい没頭できるのは、コーディングとの相性が良かったんだなと感じています。

新しい技術が次々出るから、飽きが来ない

ADHDの人って、同じことの繰り返しが苦手な方が多いと思います。僕もそうでした。工場勤務時代は毎日同じ作業の繰り返しで、正直キツかったですね。

でもWeb制作の世界は、どんどん新しい技術やツールが出てきます。むしろ追いつかないくらい。CSSの新しい書き方、JavaScriptのフレームワーク、AIツールの活用…「次はこれを試してみよう」「この技術面白そう」と好奇心が刺激され続けるので、飽きるどころか時間が足りないくらいです。

工場で毎日同じ作業を繰り返していた頃は「なんで自分は飽きっぽいんだろう」と思っていましたが、今思えば環境が合っていなかっただけなのかもしれません。ADHDの「新しいもの好き」な部分と、Web制作はめちゃくちゃ相性が良かったんですよね。

ひとつのスキルを深堀りして、自分だけの武器になった

過集中のおかげで、興味を持ったスキルをとことん深堀りできました。普通なら「このくらいでいいかな」と思うところを、気になって気になって調べ続けてしまう。結果として、他の人があまり持っていないレベルのスキルまで身につけられたと思っています。

これはフリーランスとして仕事をもらう上で、かなり大きな差別化ポイントになりました。「広く浅く」よりも「狭く深く」が得意なADHDの特性が、専門性を高めることにつながったんですよね。クライアントから「ここまで詳しい人は少ない」と言ってもらえることもあって、過集中のおかげだなと感じる瞬間です。

「過集中はコントロールするものというより、出たらラッキーくらいの感覚でやっています。普段はむしろ集中しないといけないなと思うことの方が多いですね」

過集中のデメリットと僕なりの付き合い方

過集中はWeb制作では武器になりましたが、生活面では困ることもたくさんあります。ここは包み隠さずお伝えしますね。

ご飯を食べ忘れる、家のことがおろそかになる

過集中に入ると、まずご飯を食べるのを忘れます。お腹が空いている感覚すらなくなるんですよね。気づいたら夕方で何も食べていなかった、なんてことはしょっちゅうです。

それだけならまだいいんですが、家の掃除や家族の相手もおろそかになってしまうのは、自分でも申し訳ないなと思う部分です。「ちょっと待って」が3時間経っていた…みたいなこともあって、周りの人には迷惑をかけてしまうことがあります。

コントロールしようとはしていない

よく「過集中をコントロールする方法」みたいな記事を見かけますが、僕は正直、コントロールしようとはしていません。というのも、過集中って自分の意思で「今日は出そう」と思って出せるものではないんですよね。

むしろ普段は集中できなくて困ることの方が多いので、過集中が来たら「おっ、今日は来たな、ラッキー」くらいの感覚です。無理にコントロールしようとして消耗するより、来たときに乗っかる方が僕には合っていました。

生活リズムの固定化だけは意識している

過集中のコントロールはしていませんが、生活リズムの固定化だけは意識しています。7時に朝ごはん、11時に昼ごはんと、食事の時間をタイムスケジュールとして決めておく。こうすると、過集中に入っていても「あ、11時だからご飯にしよう」とリズムで体が動くようになるんですよね。

あと、仕事の納期だけはすごく気をつけています。過集中で他のことを忘れがちだからこそ、締め切りの管理だけは意識的にやっていますね。ここだけはADHDの特性に任せたらまずいなと思っているので。Googleカレンダーにリマインダーを入れたり、Notionでタスク管理をしたり、仕組みで忘れないようにしています。

まとめ

この記事では、ADHDの特性のひとつ「過集中」が、Web制作の仕事でどう活きたかを僕の体験談をもとにお伝えしました。

  • ADHDは「集中できない」だけじゃない:興味のあることには驚くほど没頭する「過集中」がある
  • 治療薬は合う合わないがある:インチュニブは頭の中が静かになって効果を感じたけれど、副作用もあって最終的にやめた
  • 過集中×Web制作は相性が良かった:コーディングへの没頭、新技術への好奇心、スキルの深堀りが仕事に直結した
  • コントロールより「活かせる環境を選ぶ」:過集中は出たらラッキーくらいの感覚で、生活リズムの固定化でバランスを取っている

ADHDの特性は、環境や仕事との組み合わせ次第で強みにもなると僕は感じています。「自分はダメだ」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、合う場所が見つかると景色がガラッと変わることもあります。僕の場合はそれがWeb制作でした。この記事が、同じように悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

37歳でWeb制作フリーランスに。
地方の工場で17年過ごした後の転身を過程を含め公開しています。
AI、ガジェット、2chまとめが好き。

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